こだわり逸品物語(2)……北海道の名産…松尾ジンギスカン誕生秘話
味付特上ラムジンギスカン(簡易鍋付き) 北海道を代表する味…松尾ジンギスカン
いまや、ジンギスカン料理といえば北海道……その北海道のジンギスカン料理といえば、松尾ジンギスカン……
いや、北海道のみならず、日本のジンギスカン料理の元祖ともいえるのが、この松尾ジンギスカンなのです。
松尾ジンギスカンの誕生秘話について、つい最近、某人気テレビ番組で詳しくとりあげられたので、ご覧になられた方も多いと思います。
松尾ジンギスカンの誕生には、羊肉の美味しさにとりつかれた一人の人間……松尾政治(まつおまさじ・昨年86歳でご逝去)氏の美味しさにこだわり続けた、10年間にわたる並々ならぬ工夫と改善・努力の賜物だったのです。
北海道滝川市の家畜商だった松尾氏は、終戦直後の1946年、偶然にもある体験をします。
食糧難時代だった当時、松尾氏はとある親戚から、「最高に美味しいものを食べさせてやる」といわれ、冷蔵庫がわりに井戸につるされた一塊の羊肉を食べさせてもらいます。
一瞬にしてその美味しさにとりつかれた松尾氏は、羊肉の普及を決意します。羊肉をさらに美味しく食べるために、10年間の長きにわたり様々な試行錯誤を繰り返して、遂に秘伝といわれる独特の「タレ」を開発します。
そして、このタレに羊肉を漬けこむことによって、羊肉の臭みが消えるだけでなく野菜までが美味しくなるこだわりの逸品、いわゆる松尾ジンギスカンが誕生。
たちまちその美味しさが評判を呼び、北海道の名物料理として定着していったのです。
現在では、全道の消費者1000名に対して行ったアンケート調査では、「松尾ジンギスカンを知っている」と答えた人が実に約98%に達し、押しも押されぬ北海道の郷土料理として親しまれています。
たれ作りにこだわった松尾氏は、様々な工夫をします。
羊肉には特有のにおいがあります。
本来の羊肉の味を引き出すためには、これを上手に消さなくてはなりません。
手軽に使われるのがニンニクですが、その強烈な臭いは、羊肉の旨みをそこなう恐れがあります。また、だれでも馴染めるものでもありません。
そこで松尾氏は、ニンニクはまったく使わず、地元滝川の名産品であるりんごに注目。新鮮なりんごの天然果汁が、独特の臭みを消し、さらに肉の柔らかさを引き出すことをつきとめました。
そして遂に、「松尾ジンギスカンの命」といわれる、搾りたての果汁に十数種類に及ぶ調味料や香料を加えた独創的なタレを考案、いわゆる「秘伝のタレ」の誕生となるのです。
その完成には十年を要しました。
松尾氏は、このタレに納得できるまで、ジンギスカンの営業はいっさい行なわなかったといわれています。それほどのこだわりであり、それほどの自信作でもあるのです。
松尾氏のこだわりは「タレ」だけではありません。
羊肉そのものの質にもこだわりました。
世界のマトンの産地を自ら尋ね歩き続けました。そして出会ったのが、南太平洋の美しい草原の島・ニュージーランドだったのです。
豊かな自然の中、最高の牧草を食べてすくすく育つ羊たち。その中から、最高品質の羊肉を厳選したのです。
現在では、ニュージーランドで生産された新鮮なマトン及びラムを、徹底した品質管理のもと日本へ直送し、卸センターで解体されます。
その輸送システムは、常に専任スタッフが管理し、肉の品質や安全性を厳しくチェックしています。
ここにも、松尾氏のジンギスカンひとすじの味に対するこだわりが息づいています。
そして氏のこだわりの究極が、独自の工夫を凝らした「ジンギスカン専用鍋」の誕生です。
火の通りを巧みに調整しながら、お好みの焼き加減を楽しめるもので、登録商標となっています。

この鍋にはスリットが入っていません。これは、盛り上がった部分で肉を“焼き”、くぼんだ部分で野菜を“煮る”ため。
肉からあふれ出る肉汁と特製のタレがくぼんだ部分にたまり、そこに入れたモヤシなどの野菜から水分やダシが出ることで、うまみのつまったおいしいスープができあがるという仕組みなのです。
こうして、ふとしたことから羊肉にめぐりあい、こだわりを持ってその美味しさを追及し続けた一人の人物…松尾政治により、いまや北海道の住人の98%が知っているジンギスカン料理……「松尾ジンギスカン」が誕生したのでした。
※松尾ジンギスカンの商品は、当サイト「こだわり逸品館…グルメと食材&健康生活ナビ」でも紹介しています。

